
上野東照宮・冬ぼたんを見て参りました!
- ●2020年02月01日
- ●ライター/一ノ瀬健太
上野東照宮・冬ぼたんが今、見頃を迎えております!
牡丹の花は「富貴」の象徴とされ、「富貴花」「百花の王」などと呼ばれています。
日本には奈良時代に中国から薬用植物として伝えられ、江戸時代には、数多くの牡丹の品種が作り出されました。中国文学では盛唐(8世紀初頭)以後、詩歌にもたくさん詠われるようになり、日本でも季語として多くの和歌や俳句に詠まれております。絵画のモチーフや文様、家紋としても親しまれてきた花です。
さて、入り口でぼたんがお出迎え!その花の美しさから入り口で写真を撮影する人も多数いらっしゃいました。
入苑料は大人(中学生以上)700円!
入るなり、別世界が広がります。
華麗な冬ぼたんがそこかしこで出迎えてくれます。
途中では、インスタ映えのフォトスポットをも作られておりました。
パンダもひょっこり登場しています。
五重塔を大変きれいに見ることができるスポットとしても有名です。
なんと行っても冬ぼたんの一番の醍醐味は、休憩所での甘酒!本日は、しょうが入りの甘酒をのみ、ゆったり、ぼんやりと景色を眺めました。
あぁ〜、至福の時間!
鑑賞後は出口を出て、左を見れば、東照宮様です。お参りをして帰りました。
いかがでしたでしょうか。上野の杜は美術館や博物館だけでなく歴史的な神社仏閣もたくさんございます。歴史、文化、芸術など幅広い切り口で学び遊べる場所です。
たくさんの好きな中から、あなたのマイフェイバレットを見つけてくださいね〜!
上野・東照宮冬ぼたん
第三十八回 上野東照宮 冬ぼたん
開苑期間: 2020年1月1日(水) から 2月24日(月) まで
開苑時間: 午前9時30分~午後4時30分(入苑締切)
入苑料 : 大人(中学生以上)700円 団体600円(20名以上)
小学生以下無料
いっちーからのレポートでした!
新春・着ぐるみの動物たちがお出迎え!
- ●2020年01月02日
- ●ライター/一ノ瀬健太
🌅新春・着ぐるみの動物たちがお出迎え!@上野動物園🌅
上野動物園では、9時半のオープンと同時に着ぐるみの動物たちがお出迎えをしてくれています!
さらに、その付近では干支柄のおせんべいもゲットできます!プレンゼントは先着各日500名までですが、本日は、開園5分程度で売り切れとなりました🙀!!

オープン前の9時半の時点で長蛇の列ができあがっておりましたので、必ずゲットしたい方はお早めに並んだ方が良さそうです!

また、年間パスポートを持っておりますとスムーズに入場できます。干支のおせんべいをゲットしたい方はパスポートもご準備されておくとなお良いでしょう!

イベントは、明日も開催されます!

上野の杜ブログ・特別公開「高御座と御帳台」
- ●2019年12月27日
- ●ライター/一ノ瀬健太
今、トーハクで大変貴重な特別公開展示が開催されております。
それが、こちら!「高御座と御帳台」展です。
普段あまり聴き慣れない言葉ですが、それもそのはず、天皇陛下が即位する際にしか耳にしない言葉でもあるからです。
端的に申し上げますと、高御座とは天皇陛下が即位の際にお昇りになられる御台のことで、御帳台とは皇后陛下がお昇りになられる御台のことです。

電子楽器100年展!!!
- ●2019年12月03日
- ●ライター/一ノ瀬健太

ボーカロイドの有名曲・千本桜を引いてスターになっちゃおう!
上野公園・国立科学博物館にて明日より開催される電子楽器100年展の広報部員いっちーの視点からの”みどころ”をお伝えいたします!
やはり、今回一番の見どころは、なんと言っても、ボーカロイドキーボードの体験コーナーでした!
ボーカロイドキーボードとは、音声合成を活かした電子楽器で、初音ミクに代表されるような音声合成楽器のことです。
最近だと美空ひばりさんの歌声を再現したことでも話題となりました。
吹き抜けの日本館中央ホールでは電子楽器を体験できる展示「セネステシア」、ボーカロイドを使って千本桜を演奏できます!
キーボードの音程を外すと音痴の千本桜になってしまうので、いつもと異なる千本桜にとても戸惑い、変な感覚になりました。

すぐ隣にはボイスチェンジャーもあり、定番のワレワレハウチュウジンダを大理石の回廊に響かせるという、貴重な体験がツボでしたよ!

エレクトロ・オーガニック・パーカッションも実際に触って体験できます。

MIDIのオルゴールです。通常、ひとつのオルゴールに一曲なのですが、このオルゴールはデータをダウンロードして1000曲以上も音を奏でることができる優れものです。巧みな電子技術を用い、音を鳴らすタイミングを調整しています。シースルーなので精密機械が動いている様子をご覧になれます。いやぁ、ゾクゾクしますね〜!

定時になると日本の小惑星探査機はやぶさがタッチダウンした小惑星イトカワをモチーフにした映像と音楽も視聴できます。
ホールの中央で耳を澄ますと、時計の秒針がチックタック、チックタックと時計回りに立体音響で聞こえてきます。

別会場では、電子音楽というイノベーションを生み出した梯郁太郎、冨田勲、テルミンの3人の男たちに焦点が当てられておりました。

テルミンという楽器はテルミンという人によって作られていたのですね。またテルミンは発明家でもあり、盗聴器を作った人もであります。スターリン時代には一度収容所に入れらるも、盗聴器を作ったことでスターリンに気に入られ、出所するというエピソードにワクワクしました。

ピストルのようですが、れっきとした電子ギターのチューナーです。
梯さんが北米出張の際に、現地のコンピュータ関連ジャンク品を買いあさり、日本のジャンク品と合わせながら自作のコンピューターをDIYで制作したエピソードに胸が躍りました。なんと、そのせいもあってか、梯郁太郎さんの奥さんである正子さんが当時インベーダーの最強プレイヤーになってしまったとか!面白すぎます。

体験コーナーでも実際に演奏できるエレクトロ・オーガニック・パーカッション!
よく見ると…

蒔絵が描かれています!
いかがでしたでしょうか?
他にも事前申し込みですが、電子楽器の体験セミナーや「オサムとムサシ」の上映会など多数ございます。
それぞれにお好きなmy favoriteをお見つけください。
以上、いっちーのマイフェイバレット紹介でした!
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電子楽器100年展
http://www.kakehashi-foundation.jp/activity/concert/20191203/
開催場所: 国立科学博物館(東京・上野公園)他
開催期間: 2019年12月3日(火)~2019年12月15日(日)
開館時間:
午前9時~午後5時(金・土曜は午後8時まで)
※入場は各閉館時刻の30分前まで
休館日: 12月9日(月)
※開館時間や休館日等は変更になる場合があります。
公式サイト等(https://www.kahaku.go.jp/)でご確認ください
料金:
博物館の常設展示入館料のみでご覧いただけます。
一般・大学生:630円(団体:510円) 高校生以下および65歳以上:無料
特別展ミイラ「永遠の命」を求めて
- ●2019年11月03日
- ●ライター/一ノ瀬健太
国立科学博物館で開催中のミイラ展をご紹介いたします。
今回の展覧会紹介、なんと!写真はございません。
といいますのも、ミイラはミイラ化しているとはいえ、そこにあるのは、かつて生きた者であり、ご遺体、あるいは死体でありつつも、しかしながら、文化によっては生者でもあるという不思議な対象ですので、写真撮影はNGでした。
かつて一生懸命に生きていた自分と同じ存在が、ミイラになっている。その生々しい身体に、何か見てはいけないものを見ている気がして不思議な感覚を覚えました。
とはいえ、SNS全盛期の時代ですから会場内でも二箇所、写真撮影可能なコーナーがあります。第一会場の最後の方に、自分をミイラにできるカメラがあり、そこで加工をするとオリジナルミイラ写真を作ることができます。
実際にやってみたのがこちら。

髭の生えたミイラの出来上がり!
さて、展示の全体は4章で構成されております。
第1章 南北アメリカのミイラ
第2章 古代エジプトのミイラ
第3章 ヨーロッパのミイラ
第4章 オセアニアと東アジアのミイラ
見どころはこちら!
数あるミイラの中でも、今回一番、心に残ったのは第4章 オセアニアと東アジアのミイラにある江戸時代の本草学者のミイラです。自分でミイラ化を研究し、実際に自分で命あるうちに穴に篭りミイラとなったのです。天然の即身仏のように、座る手には数珠を持ち、首を垂れて、穏やかに佇んでいます。
展示ケースをかがむようにして、右の方から見ると、その生々しい顔に戦慄を覚えます。あたかも生きているような、柔らかい表情に、呆気にとられました。仏の笑顔にすら見えてきます。

このミイラは、遺言に「後世に機会があれば、掘りだしてみよ」と伝えていたそうで、第二次大戦後、この本草学者のご遺族がお墓を移転させようとしたときに、発見されました。
特別展ミイラ「永遠の命」を求めて、ウェブサイトより引用
第一会場から第二会場への間にも写真のスポットがあります。エジプト式のミイラの棺の中に入ってポーズをとることができます。

お土産コーナーには。可愛いミイラグッズがたくさんあります。

ミイラのガチャもありました。

一見すると不気味なミイラでしたが、かつて生きていた者たちの人生を思うと、自然と不気味さが消えていきます。ミイラを見つめながら、自分自身の限りある生をもっと謳歌しようと思いました。死を見つめることは、生きることを見つめることなのかもしれません。
ぜひ、芸術の秋にミイラ展をご覧ください。人生が豊かになる気がします。
詳細はこちらから
http://www.tbs.co.jp/miira2019/highlight/
開催概要
会期 |
2019年11月2日(土)〜2020年2月24日(月・休) |
会場 |
国立科学博物館(東京・上野公園) |
開館時間 |
午前9時〜午後5時(金曜・土曜は午後8時まで)
11月3日(日・祝)午後8時まで
11月4日(月・休)午後6時まで※入場は各閉館時刻の30分前まで |
休館日 |
月曜日(月曜日が祝日の場合は火曜日)
および12月28日(土)〜1月1日(水・祝)
ただし2月17日(月)は開館※開館時間や休館日等は変更になる場合があります。 |
主催 |
国立科学博物館、TBS、日本経済新聞社 |
共催 |
BS-TBS、凸版印刷、ローソンエンタテインメント |
後援 |
TBSラジオ |
協力 |
ルフトハンザ カーゴ AG |
リポーター 一ノ瀬(いっちー)
ありがとう!上野動物園モノレール
- ●2019年10月20日
- ●ライター/一ノ瀬健太

モノレール、引退す!
老朽化により上野動物園モノレール40形車両が10月31日(木)で運行を終了するニュースにビックリしました!
実は動物園に行っても、まったく乗ることはなく、もっぱら見る専用だったモノレールですがなくなるというのは、やはりモノ哀しさを覚えます。
いてもたってもいられず、乗りに来ました
最後の勇姿をひと目見ようと、多くの来園者から愛された40形車両の見納めに行って参りました。

大人は150円、子どもは80円の切符を買って、いざラスト乗車!
切符を渡して、いざ乗車!
中の様子です。これまで多くの来園者が目を輝かせながらこのモノレールに乗ってきたのだと思うと、感慨もひとしおです。
出発進行!こちらを見た子どもたちが手を振ってくれます!
こちらも大きく手を振り返しました!モノレールなくなることによって、こうした来園者同士の気さくなコミュニケーションがなくなるのは、ちょっぴり悲しいですね〜。
2020年3月に完成予定のパンダ宿舎もチラッと見えます!シャンシャンの寝床が整備されてました。
乗車時間は、ものの1~2分程度。緑に囲まれた森の中を上がっていきます。
あっという間に、東園駅に到着。
こちらの駅では行列ができてました!西園駅は行列もできておらず、すぐに乗れます。
やはり、モノレールを見ると、子どもたちが手を振り出します!かわいい!
運行終了までの各種イベント
10月26日(土)の40形車両ありがとうイベントでは上野動物園モノレールの限定新作グッズも販売されます。
「上野動物園モノレール音声ぬいぐるみキーホルダー」(限定1,000個)
「上野動物園モノレールタオル」(限定300枚)、「上野動物園モノレールアクリルスタンド」(限定300個)
他にも10月31日(木)にはラストランイベントも開催されます。
イベントの詳細に関しては、こちらをご覧ください。
「上野動物園モノレール40形車両」の引退に伴うイベントを開催いたします。」(東京都交通局ウェブサイト)
ありがとう!40形車両!夢を載せ続けるラストランは、もう少しだけ続きます。
いっちー
巳成金大祭に行ってきました!
- ●2019年10月13日
- ●ライター/一ノ瀬健太

9月29日(日)の午前5時に巳成金大祭にいってまいりました!そのレポートをお伝えします。
そもそも巳成金大祭とは…?
「巳成金」は、辯才天の化身で身体が巳(へび)の「宇賀神(うがじん)」という福の神にちなみ、暦の十二支「巳(み)」、中段(十二直)「成(なる)」、二十八宿「金(かね)」が合う日を、一年で一番金運に縁がある日とします。この日に金・銀・銭を紙に包んでおけば富むという故事のある、「実の成る金」の縁日です。開堂は午前5時より午後5時まで、大般若転読会は午前10時と午後2時に執行されます。(寛永寺・辯天堂ウェブサイト調べ)

朝5時前でこの行列。信心深い信徒さんがお並びになられてらっしゃいました。
超レアな肌守りと福財布
一般的には、一年に一度、瓣天堂の御本尊である八臀辯才天様のお顔が拝める大変貴重な機会として、上野界隈では知られております。また、この日にしか授かることのできない限定の福財布や肌守りなどがございます。
堂内では、お経が30分ほど唱えられ、その後、御本尊であられる八臀辯才天様のお顔を拝むことができます。瓣天堂のお坊さん曰く、辯才天様のお顔を一度だけでなく、二度三度、拝んでもよいのだということです。
お参りする際には、小銭を多めに持っておくとよいでしょう。辯才天様の両隣にも毘沙門天様などもいらっしゃいます。それぞれにお賽銭をお揚げするところがありますので、他の天部のお顔もご覧になるとよいかと思います。

お参りを終えると外は明るくなっておりました。さてさて、急ぎませんとお守りがなくなってしまいます。肌守りは限定1500体とのことですから、やや急ぎ足で授かり所に行きました。
金ピカしたものと、限定品に弱い、いっちーはこれを目的にお参りしてしまったのではないかと、疑われても仕方ないかもしれません。

限定の福財布や肌守りは見るからにご利益がありそうなパワーを持ったビジュアルです。身体に開運パワーがザックザックと流れ込んできます。無事にお守りを授かることができました。また一年よろしくお願い申し上げます。

普段、堂内で授かることのできるお守りもちらほらありましたが、本日、見るとどれも限定品に見えてきます!
オススメの限定お守り!


さて!今回、私の目を惹きましたのはこちら!
巳成金限定念珠です!男女ともに限定10 体!令和元年の超限定レアモノです。
大黒天堂には秀吉が護持したありがたい大黒天様!

大黒天堂の大黒様にも御参拝いただけます。豊臣秀吉が大切に護持していた開運パワーバリバリのありがたい大黒天様です。大黒天は福を授ける神・福を招く神として知られ、家門繁栄や富貴をもたらすといったご利益があります。
ちなみに、上野公園はその多くが寛永寺の土地でした。東叡山・寛永寺とは、比叡山・延暦寺を見立てた作りになっています。弁天堂は琵琶湖の竹生島にある宝厳寺を、そこには秀吉を祀る神社もありますから、この大黒天はそれを見立てているわけです。弁天堂から見える階段上の清水観音堂は、舞台から飛び降りるで有名な清水寺を見立てています。
歴史的に重要な建築がひしめく上野は、まさに文化のディズニーランドとも言えるかもしれません。
上野にお越しの際には、ぜひ弁天堂様にお寄りいただき、御参拝の後は風光明媚な蓮池をお楽しみください。
いっちー
東叡山 寛永寺 不忍池瓣天堂
http://bentendo.kaneiji.jp/about
風景の科学展 芸術と科学の融合
- ●2019年09月24日
- ●ライター/一ノ瀬健太

2019年9月10日(火)から開催されております、「風景の科学展 芸術と科学の融合」展に取材に行ってまいりました!
本展は、写真家・上田義彦さんが撮影した写真に国立科学博物館の研究者が解説し、その風景に関わりのある対象物を一緒に展示するという、一風変わった展覧会です。

解説の多くが風景の一部に物質に焦点を当てて開設されており、研究者はそんなところに注目しながら世界を見ているのか、と勉強になりました。目の前にある風景のみならず、そこにかつてあった時間の流れや、目に見えないものの、今も力強く胎動するエネルギーを紹介しているものもあります。剥製や、骨、葉っぱ、石、木、砂、そこに見えずとも映り込むモノたちにスポットライトが当てられています。

雄大な山脈の風景を見た時に、石のことに想いを馳せることはこれまで一度もありませんでした。
言われてみれば、確かに、そこに山があるということは大きな地学的な動きがあったからこそなんですよね!


柿の写真で柿が展示されているのは、わかりやすい展示でした。しかし、柿について、自分がどれほど知っているかというと話は別でした。味は知っているものの、柿を植物学的に考えたことはなかったので、これもまた新鮮な体験でした。


こちらの写真では、その写真に映り込む人々の文化について植物を通じながら考察されています。

ゾウの頭部の骨!!!迫力があります。

人類の祖先が最後に見た風景。そこにかつていたご先祖様がしのばれます。。。
美術の歴史には、アレゴリーの読み解きというものがあります。鑑賞者に抽象概念を端的に伝えたい時に具体物を描くというものです。例えば、狡猾、ズル賢いということを意味したい時には蛇や狐を表現するといった類いのものです。

美術史家が作品を見るときの視点と同様、研究者が芸術作品を見つめる時の脳の中を覗き見することができたようで不思議な感覚を覚えました。ひとりで鑑賞をしていると、自分のものの見方で凝り固まってきますが、たくさんの研究者の視点で頭の凝りがほぐれました。

1つの解釈のみを正しいとする科学と多様な解釈を許容するアートが共存する、楽しい展覧会でした。
写真を見るだけでも楽しい展覧会となっております。
12月1日(日)まで開催中ですので、上野にいらっしゃった際にはぜひお気軽にいらしてください!
いっちー
<開催概要>
風景の科学展 芸術と科学の融合
2019年9月10日(火)~12月1日(日)
国立科学博物館 日本館1階企画展示室
〒110-8718 東京都台東区上野公園7-20
- [開館時間]
- 午前9時~午後5時
- ※金曜・土曜日、11月3日(日)は午後8時まで
- ※10月31日(木)、11月4日(月・祝)は午後6時まで
- ※入館は各閉館時刻の30分前まで
- [休館日]
- 9月17日(火)、24日(火)、30日(月)、
10月15日(火)、21日(月)、28日(月)、
11月5日(火)、11日(月)、18日(月)、25日(月)
- [入館料]
- 一般・大学生: 620円(団体: 500円)
- ※2019年10月1日より一般・大学生630円(団体510円)
高校生以下および65歳以上: 無料
(常設展示入館料のみでご覧いただけます)
西洋美術館・常設展を散策
- ●2019年08月26日
- ●ライター/一ノ瀬健太

下町の大祭も終わり、夜風の涼しさにゆく夏を惜しみます。
皆さんにおかれましては、いかがお過ごしでしょうか。
さて、夏休みも残すところ、あと少しとなりました。上野公園では熱射病に臆することなく、元気に走り回る子どもたちの姿が散見されます。
さて、今回のブログでは、2016年7月に世界遺産に認定された西洋美術館をご紹介いたします。
松方コレクションは9/23まで開催中ですが、今回は写真もたくさん撮影できる常設展をご紹介いたします。
まず、館内に入る前に、敷地内からご紹介します。

敷地に入った瞬間に目を引くのは、近代彫刻の父ロダンの作品群です。有名な『地獄の門』や『考える人』、『カレーの人々』などが堂々と鎮座しています。ちなみに、かの有名な『考える人』ですが、『地獄の門』のどこかに同じポーズで作品内に布置されておりますので、お探しください。
館内へ

館内に入場してすぐ、吹き抜ける天井の高い空間にロダンの彫像がお目見えです。近代建築の五原則としてピロティ、屋上庭園、自由な平面、水平連続窓、自由な立面があげれらますが、開放的なピロティはル・コルビジュエらしいモダニズムな空間です。
ゆったりしたスロープを上がると、そこは落ち着いた白い空間が広がります。

常設展は、中世末期から20世紀初頭の西洋美術を一望できる贅沢な空間です。
先ほどご紹介した松方コレクションが核となって当時松方が欧州で収集した西洋絵画と、ロダンを中心とするフランス近代彫刻が見ものです。本館、新館、前庭で年間を通じて展示されています。

館内では写真撮影も可能。お好きな作品をお好きな角度でお撮りください。
西洋美術館では作品の収集もしています。新収蔵作品を見ますと、美術館は単に作品を展示するだけでなく、保存、修復、管理、研究など見えないところで躍動する美術館の姿が想像されます。
今回のイチオシ作品

今回収蔵された作品は、こちら。『ホロフェルネスの首を持つユディト』。
旧約聖書の物語において、敵国将軍であるホロフェルネスを打ち倒した女傑として描かれています。穏やかな表情をたたえる女性と、その下のうめき声が聞こえてきそうな生々しい頭部。まぶたからうっすらと覗く視線がこちらを見つめています。ゾッとする不思議な気分に浸れると同時に、自分のこととして、寝首をかかれないように気をつけたくなります。

順路の途中には、休憩スペースもあります。ソファと水飲み場、お手洗いもありますから自分のペースでゆったりとご鑑賞できます。

最後は、ピカソやブラック、ミロ、そしてポロックなど20世紀を代表する画家たちの巨大作品群が一望できます。

常設展会場を出ると、ル・コルビジュエの椅子がお出迎え。ガラス張りのモダニズムに満ちた空間でのル・コルビジュエ尽くし!のんびり疲れた足をお伸ばしください。

いかがでしたでしょうか?西洋美術館の常設展の一部をご紹介いたしました。
これから芸術の秋がやってまいります。上野の杜はたくさんの学術機関が勢揃いしていますので、お好きなアートをご堪能ください。
便利なアイテムとして、上野ウェルカムパスポートというものもございますので、こちらで周遊されますと大変お得です。
それでは、みなさま、素晴らしい芸術の秋をお過ごしください。
いっちー
うえの夏まつりパレード
- ●2019年07月22日
- ●ライター/一ノ瀬健太
浅草のほおずき市、入谷の朝顔市とシタマチ.エリアでは夏の風物詩が目白押しです。
みなさまいかがお過ごしでしょうか。
さて、遂に開催されました!うえの夏まつりパレード!これを見ないと夏がはじまらない!という方も多いのではないでしょうか!?
うえの夏まつりパレードとは、上野駅、不忍池の水上音楽堂、そして上野中央通りの三会場で演目が披露される大規模なお祭りです。
日本文化の粋を集めたと言っても過言ではないお祭りに胸がときめきました。
大人数で披露される踊りは、見ていて圧巻!心震えます!
ところでみなさん、東北のお祭りの踊りが多いことに、お気づきになりましたでしょうか?
秋田の竿灯、青森のねぶた、盛岡のさんさが上野の中央通りを舞台に数多く披露されます。実は、その理由は東北新幹線開通の時にまで遡ります。
かつて東北の玄関口だった上野。金の卵たちは大きな希望と少しの不安を胸に上京して来たのです。時が経ち、新幹線が東京駅に着くようになった今も、上野は東北の玄関口たり得ています。
その繋がりを象徴する存在がうえの夏まつりパレードの東北のお祭りたちなのです。